童話「裸の王様」で学ぶべき本当の教訓
偏屈ブロガーのマエダユウタです。
子供のころ、「裸の王様」という童話を読みました。
その頃読み取れたのは「正直が一番」ということだけなのですが、改めて考えてみるとそれ以上に学ぶべき教訓があることに気付いたので記します。
まさかとは思うれど知らない人のためにあらすじ
あるところにお洒落が大好きな王様がいました。
そんな王様のもとに、最高の仕立て屋と名乗る詐欺師2人が登場。
「王様のために最高の服を仕立てる」
と豪語します。
そして、実際には何もしていないにかかわらず、
「バカには見えない生地」で作ったという名目で
仕事を終えます。
王様も家来たちも、誰も自分には見えないということが出来ず
素晴らしい服だとたたえ、仕立て屋に褒美を取らせます。
そして、王様は「バカには見えない服」を纏い、町中をパレードします。
国民たちも「自分には見えない」ということを出来ず、
「王様にお似合いの立派な服だ」とたたえます。
そんな中、それを見ていた子供が
「王様は裸だ!!!」と叫び、皆が自分の過ちに気付き、全員で恥をかく。
人間の浅ましい集団心理を批判するような内容です。
現代社会で学ぶべきもう一つの教訓
上の事項だけでも、人間の愚かな本質を批判する教訓じみた内容ではあるものの、現代社会において、さらに学ぶべきことがあります。
「バカには見えない生地」という原価0の「モノ」を売りつけることで大金をせしめた詐欺の手口の見事なこと。
冷静に考えれば存在するわけがない「バカには見えない生地」ですが、「自分だけに見えていない」という恐怖から皆が「見える」と言い張り結果的に
何もないものが価値を持ってしまう。
傍目に見ていると失笑ものですが、
世の中そんなことで溢れています。
「これの価値が分からない奴はバカだ」
という煽りを受けて、価値のないものをあると錯覚し、もしくは実際には価値がないと本当はわかっているのに
プライドが邪魔をして「バカには見えない生地」を高額で購入する。
そうやって「無」を介して情弱から詐欺師にお金が流れていきます。
自分が買おうとしているものが「バカには見えない生地」じゃないかどうか、冷静に考えてみることが大事です。