安定志向=ダサい。という安定した思考停止がゴミクズのようにダサい
就職活動の時にこんなことを言う説明会担当者に一定数出くわしました。
「当社は全ての学生さんにとって『いい会社』ではありません。安定を求め、いわれたことだけをやりたい人には向いていません。変化を好み、自ら仕事を作っていく人には素晴らしいフィールドが待っています。」(ドヤ顔)
御社の今後のご活躍を
心よりお祈り申し上げます。
そんな中の一つの会社の株価が安定を嫌って暴落していたのはなかなか笑えましたが。
不安定死向ブロガーのマエダユウタです。昨日「安定志向」のことにブログで言及したら、それそのものをテーマに一記事書きたくなったので書きます。
安定志向=「悪」という風潮
まず、冒頭のセリフとか。もちろん全員が全員こんな言い方をしているわけじゃないんですけど。
安定志向=言われたとこしかやらない
安定志向=現状維持
安定志向=向上心がない
安定志向=つまらない
というレッテル貼りってそもそもどうなの?って思います。
言われたことしかやらない、現状維持、向上心がない、といったものに対する批判はわからなくはないですが、それを括るワードとして「安定志向」が適切かってのは疑問。
現状に満足した上で安定を望むのは悪いこと?
これまたちょっとニュアンスが難しいんですが、仮にその人が本人の置かれている現状に満足しているとします。仕事が充実していて、プライベートにも恵まれ、収入的にも特に困っていない。
その満足の程度と方向にもよるのですが、妥協ではなく本当に満足しているんであれば、「それ以上」を目指す事を絶対とし、強要することはそれ異常なことかもしれない。
で、それを維持するためには当然何らかの収入が必要なわけで、その収入を得るための手段が必要なわけでそれらが安定していることを望むのは誰に批判される筋合いもないこと。
逆に僕なんかはそういう「安定志向」はむしろ羨ましかったりします。
世間一般と比較すると恵まれた給料を受け取り、別の収入を複数持ち、その収入源を増やすために行動することやリスクを取ることを厭わず。
そういう一連の行動が楽しい、というのもあるし、現在の収入ではまだまだ満足できないというのもあります。
(まだまだ先行投資回収フェーズだしねw)
が、現在の視点から見た「満足した状態」=「安定志向になる状態」が仮に実現したところで、そこから上を見据えてまた暴走を始めるであろうことは想像に難くない。
向上心、というと聞こえはいいですが、
つまるところ、どこまで行っても絶対に満足することは出来ないんじゃないか、
という不安に駆られることもあります。
その不安もまた捉えようによっては楽しいものだけれど。
ところでその安定って・・・
そんな感じで、「向上心のある俺カッコいい」界隈に蔓延する
「安定志向叩き」という安低思考
を蹴っ飛ばしてみました。
世の中の安定志向の若者たちよ!安定志向はカッコ悪いことじゃないぞ。
それを叩いて自己陶酔している奴らなんか放っておいて
大企業や公務員を目指そう!!
いや、それはそれで違うんだ。
安定を求めること自体がカッコ悪いこと、ダサいことだとは思わないけれど、大きな組織に所属することでその安定志向を実現させようとする。
それもまた安低思考。
世の中の大企業はご覧のあり様。
国ならば倒産はしない?
国と企業を同じ論理で語るのもアンフェアかもしれないけれど、
日本国は毎年とんでもない赤字を垂れ流し続けているわけで
そこに雇用されていることが安泰と考える論理が理解できません。
国の専売特許だった通貨発行権すら立場が危ういんだぜ?
そんなわけで、安定志向が悪いとは思わないけれども、その安定を本当に実現させるための手段が、この世の中において「何なのか」は常に考え続けなければいけないと思いますよ。
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