九州の社窓から

サラリーマン 兼 投資家 兼 ブロガーの転勤を機に始まった九州と東京のデュアルライフを綴っています。投資、働き方、旅など気の向くままに。

完全解説:「ネットワークビジネス(MLM)」と「ネズミ講」

「マルチ商法」の画像検索結果

 

年始ボケブロガーのマエダユウタです。
新年1発目にガラにもない記事を書いた後潜伏しておりましたが、

 

『2018年の目標!』としてブログを始めた方の5割はぼちぼち脱落したころと思いますので、

 

僕はブログを再開します。

 

最近、身近な方が危うく劣悪なMLMの毒牙にかけられそうになっているのをすんでのところで食い止めました。
半分以上やる気だったっぽいところで、僕に相談してくださったのが、手前味噌ながら正解だったなとw

 

相談先として選んでもらえたのも嬉しいですし、僕の説得で納得してくれたのも嬉しいと思う一方、手を変え品を変え純粋で免疫の薄い人を食い物にする劣悪なMLMの存在は改めて許せません。
そして、そういった人たちを守るためにも僕のような心の淀んだ中立派は必要悪ですね。

 

ネズミ講じゃないから大丈夫だよ!というまやかし

ネットワークビジネスの勧誘でこういう文言が使われるみたいです。
「ネズミ講」という違法な販売手法対立軸としてもってきて、この「ビジネス」はネズミ講じゃないから大丈夫だよ。という論理展開ですね。

 

半分正解で半分誤りです。

 

その手のビジネスは(多分)大半は合法でしょう。だからクロージングしたい相手が心配するような危険で犯罪まがいなものではないんだよと。

たしかに、ネットワークビジネス/MLM(マルチレベルマーケティング)そのものは合法ですが、


合法であることと【大丈夫】であることはイコールではありません。


「やってるだけでお縄にはかからない」という文脈では確かに【大丈夫】ですが、そこには「(それ以外の)リスクがない」や「稼げる」という文脈での【大丈夫】は含まれていません。
当たり前ですけどね。

 

そもそも、MLMとネズミ講は対立する概念ではありません。
MLMという全体としては合法な枠組みの中にありながら、違法な形態(のうちの1つ)をネズミ講と言います。


漢字に直すとわかりやすいと思います。連鎖販売取引(MLM/合法)の中の1つとして無限連鎖講(ネズミ講/違法)があるんです。

 

合法なるMLMとは?

ほんっとーに研究してる人や真剣にやってる人からは怒られるかもしれませんが、
下記のような初心者向けのざっくりな書き方をします。

 

・知識は全くないけど、根拠なく自分は絶対にやらないと思っている
(※実はそういう人は危ないです。過去の経験談より)
・ちょっとやろうか迷っている/自分が勧誘されてるものがもしかしたらMLMかもしれない
・MLMを始めてしまったけど本当に良かったか迷っている

 

MLMとはマーケティング手法の1つとして、「商材」の流通に対して報酬が発生する仕組みです。

 

というと、「アフィリエイトだってそうじゃん」と言われそうですが、アフィリエイトの場合は原則、紹介した相手が成約した場合に、報酬が発生する仕組みです。
MLMの場合は紹介した相手(直紹介)だけでなく、直紹介からの紹介、直紹介からの紹介からの紹介(以下略)と流通が自分を起点に広がっていっただけ、報酬が得られる仕組みです。ゆえに、ネットワークビジネス。

商材は、元祖は「洗剤」や「健康食品」ですが、最近では「リゾート会員」「投資案件」「オンラインカジノ」のようなものの会員権も商材になってるみたいですね。
あと面白かったのは教祖様の誕生日パーティー参加権のMLMなんかも見たことあります。

 

※アフィリエイトでも「紹介の紹介までは報酬対象」などあるみたいですが、(この階層を〇ティア、というみたい。紹介の紹介、までなら「2ティア」ですね。

何ティアまでが「アフィリエイト」で、何ティア以上が「MLM」という明確な定義はないようですが、個人的な見解としては自分が直接噛んでいない部分で対価を受け取った時点でMLMの側に近いと考えています。だからって紹介の紹介から報酬が入ることを全否定するわけではありませんが。


世の中には「MLM/ネットワークビジネス」というと響きが悪いので、実態はそれに近い(もしくはそのもの)にも関わらず「アフィリエイト」と呼ぶようなモデルもあるので要注意です。

 

商材には原価があり、そこに研究開発費や流通費用、広告費用、店頭販売の小売店のマージン等、様々な経費が乗っかって、消費者向けの価格になります。
そんな業者の中間マージンを取っ払って、浮いた費用を「使ってみて価値を感じてくれた人がそれを広めてくれることに対する報酬」に充てよう、というマーケティング手法がMLMです。

・本当に価値を感じてくれた人から広まっていくので優良なネットワークが形成される
・本来かかる流通費用よりも、紹介者への報酬の方が安く済むので、その分研究開発に力を割くことができ、同価格帯の一般的な商品に比べて質の良いものが作れる

というのが、MLM関係者の言い分です。

 

これに対する僕のスタンスは一貫していて、

 

「ロジックとしては通っているが理想論だ」

 

人間はこの仕組みをうまく使いこなせるほど賢くも慎ましくもありません。
ただし、何度も言っているとおり、このマーケティング手法は様々な条件の下にではありますが、合法です。

 

違法なネズミ講とは?

MLMでは「商材を沢山流通させて沢山売り上げを出す」という【目的】のもとに、紹介のネットワークを形成するという【手段】が取られました。
その目的に貢献した見返りとして、自分を起点とするネットワークからの製品の売り上げの中から報酬が発生すると。


一方で、ネットワークの形成そのものが【目的】になっているのがネズミ講です。

 

本当に単純化して考えると、

「紹介者が登録すると2000円、その紹介者が登録すると1000円、さらにその下が登録すると500円、以下略、という会員登録をするだけのシステムに登録料が1万円です

といったようなもの。
何も中身がないにも関わらず広がれば広がるだけ、何の価値も提供していないにも関わらず、上位に売り上げがポンポンと入っていく仕組みです。

 

仮に「洗剤」「サプリメント」「教祖様のお誕生日会参加権」といった商材を介していたとして、その商材の価値に対して流通網拡大の報酬が過剰であれば、それは合法マルチの皮をかぶったネズミ講、です。

この「価値」ってのがまた厄介で「原価」ベースで考えれば妥当かどうかの判断は容易ですが「得られる価値」ベースに考えると、「権利」系の価値換算はとてつもなく難しくなりますよね。

商材が多様化、原価が不明瞭になればなるだけ、MLMとネズミ講の境目も不明瞭になります。

 

まとめ:「ネズミ講じゃない」は論点のすり替え

いかがでしたでしょうか?ネズミ講とそうじゃないMLMは合法、違法という大きな壁で明白に区別はできるものの、

 

ネズミ講じゃないから借金を抱えてしまうリスクがないわけでも

ネズミ講じゃないから人間関係が壊れないわけでもありません。

 

理解した上で、すべて自己責任でやってくださいね。