九州の社窓から

サラリーマン 兼 投資家 兼 ブロガーの転勤を機に始まった九州と東京のデュアルライフを綴っています。投資、働き方、旅など気の向くままに。

仕組の変革も大事だけど今の仕組の中で生き残る努力の放棄は自殺行為

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サラリーマン 兼 投資家 兼 個人事業主 兼 アルバイターブロガーのマエダユウタです。

 

先日、フェイスブックのタイムラインにこんな記事が流れてきました。

 

3カ月更新の契約で17年、突然の「雇い止め」 58歳派遣社員の思いは

 

まぁ、頑張れ。

 

 

ざっくりとした記事の要約

時間がある人はリンクの記事を読んでからこっちを読んでほしいんですが、ざっくりとまとめておきます。

 

記事に書かれている渡辺さんは58歳、子供2人を育てるシングルマザー。

手取り22万、賞与なし、交通費支給なし。この条件で同じ会社に派遣社員として17年間勤めていました。

契約は3か月更新。期間が終わるたびに契約上は「契約終了」となる可能性はあったものの、実態は形骸化しており、当然のように更新、更新。

 

そうやって60回以上の更新を続けてきた本年末、突然の契約終了を告げられます。

 

この突然の理不尽な扱いのきっかけとして思い当たるのは「2018年問題」。

2015年、派遣労働法の法改正で「派遣の更新は3年まで」と定められ、移行が完了するのは2018年9月。

また、労働契約法では通算5年以上、同じ職場で契約を更新し働いていた労働者は2018年4月以降、本人が望めば「無期限雇用」に契約を変更できるとされています。

 

実質形の上だけとはいえ、3か月に1回訪れる、契約終了のリスク。あと少しでそこから解放されるという期待と、4月が訪れる前に、無期限雇用をしないがために契約終了が持ち出されるのではないかという不安。その板挟みの中で今年の勤務を重ねていましたが、

 

残念ながら後者の不安が的中した模様。

 

あまりの理不尽さに最終出勤日に涙を隠すことができません。

 

派遣という働き方そのものがおかしい。女性の社会進出などと唱っているが、優遇されているのは正社員のみ。

そんな社会の是正を願って、シンポジウムなどでの活動も頑張っておられると。

 

 

 

なんとも違和感のある記事です。

 

 

その選択を自業自得というのは酷でしょうか?

 

渡辺さんは手取り22万。賞与はないので、年収に換算すると300万くらいでしょうか?

世間の給与所得者全体と比較すると「上位60%くらい」なので実は決して低いとは言えません。

子供2人との3人暮らしと考えるとぜいたくな暮らしは難しいかとも思いますが。

 

大学にまで通う余裕はないけれど「自分磨き(笑)」のために資格を10個も取り、結果的に認められなかったものの、正社員に登用するように会社に掛け合ってくれた部長もいるとのこと。 

きっと仕事ができる方なのでしょう。

 

で、勤めている会社に登用されなかったのは仕方がないにしても、その資格とやらを活かして他の道を探す努力はしなかったのでしょうか?(してたらすみませんが)

勿論、正社員として雇ってくれる会社を探すというのも一つですし、派遣としての勤務は続けながら空き時間に別のことをする余裕もあったのではないでしょうか?

 

何せ資格10個も取ってる余裕があるわけですから。

 

単に内職やダブルワークとかでもありっちゃありですが、例えば「効率的に資格を取りまくる講座作る」とか。

SNS起業が身近過ぎて僕の感覚がマヒしてますかね?

 

そこまでは行かないにしたって、雇用が不安定なのが分かっていれば、例えば投資に手を出してみるとか。

 

10個持ってたって雇い止め食らうような資格ならその取得費用で仮想通貨でも買ってた方がよかったんじゃねえの?

 

なんて言い方をすると刺されそうですが、マイルドな言い方したって根本は同じ。

限られたリソースとはいえ、どう使うのかによって結果は天と地。

渡辺さんは浪費していたわけではないようなので、あまり書くと酷かもしれませんが、結果的に活きた使い方が出来たとは言い難いですよね。

 

僕が宅建を受験したのはぶっちゃけ2~3割ギャグでしたが、残りはちゃんとした意図があってのことです。

 

言っていいのか分かりませんが業界の数社からすでにオファーをいただいていますし、個人としても宅建受験を指導してほしいというご要望で受験料とテキスト代くらいは余裕で元は取れています。

 

これが「資格の取得」という投資です。どんな資格を10個取ったのか知りませんが、取ること自体には何ら意味はありません。

 

「自動更新」の甘えと恐ろしさと

サラリーマンとしては「自動更新」ビジネスで飯を食わせていただいている身でもあるわけですが、「3か月ごとの不安」なんて書いたって、年4回の更新を17年も続けられていると、次もどうせ更新あるでしょ?なんて甘えがあったんじゃないでしょうか?

企業の側も、正直グダグダで更新してしまっていて、両者間でぐだぐだぐだぐだ。

それが、2018年問題が、最悪にもいい機会になってしまいましたと。

 

でも、こういうことを言うのも残酷ですが、派遣というのは本来、短期で契約を終了できることが「お互いにメリット」のはず。派遣の時給は一般に高めですが、会社からすればその辺の「都合のよさ」と引き換えの高時給ですよ。

 

契約は労働者の側から契約を更新しなくてもいいわけで、相手側から一方的に契約を切られるリスクは企業からしたって同じ。そこが形骸化していたことに企業の非がないとは言いませんが、更新してもらえるのが当然で、切られたら残酷だの悔しいだのと。

 

ちょっと悲劇のヒロインが過ぎるんじゃないんでしょうか?

 

この社会を生き抜くために

なんてキツい書き方を「大卒」「20代」「男」「大手正社員」の僕がすると

「お前は何もわかってない」

「苦労してないくせに」

なんて批判の嵐に晒されそうです。

 

が、敷かれたレールをそこそこ辿るために、相応の努力はしてきました。

 

努力する環境を与えてくれた両親への感謝は尽きませんが、環境に胡座をかいていたわけではありません。

 

そしてレールを辿るのと並行で敷かれたレールを走らない手段も模索していました。

 

仮に今はピカピカのレールだとしても

 

ゴールまで整備されてる保証なんてありませんからね。

 

どんな立場であれ、絶対安定なんてありません。

そこに「危機感」を感じ、それに適切な対応を取った人だが生き残れます。

 

「この1年は無期限雇用の期待をしながら雇い止めの不安を抱えながら出勤していた」

 

この時点で既に負けています。

 

不安が現実になったこと自体は仕方のないこと。本人のせいではありません。

 

けれど、その不安に対して何のリスクヘッジも起こしていないことは

100%本人の責任です。

 

まぁ、部長に社員登用を推してもらえるくらいだし、マインドを入れ替えればやりなおせると思いますが。